「構造異方性」、「運動異方性」についてみるために、蒲鉾板を多用した簡単な実験を行ってみました。
実験材料
7枚の蒲鉾板に番号をふる
端の1,2番と6,7番の板を抜き出す。
1,2番と6,7番が重なる面にハンドクリームをたっぷり付ける
クリームを付けたところを重ね合わせて、充分こすり合わせる
すり合わせが終わったら、周りの余計なクリームは拭き取っておく
1番から7番の板を順番通り並べて、輪ゴムできれいにまとめて1つの塊にする

「蒲鉾板塊」上に押さえ込み補助用の別の蒲鉾板をのせる
左手で板塊の両端を押し下げ、右手でその状態を写真にとったところ(撮影としては厳しい状態なので、ぶれてしまいました。)
左手で板塊の両端を押し下げたところ(真横から)
指による押し下げをやめ、手のひら全体で、補助板を上から水平におしつつ、少し待つ
両端の板は、輪ゴムの弾性で、ゆっくり、ほぼ、もとの位置に
もどる(斜め上から)
「蒲鉾板塊」上に押さえ込み補助用の別の蒲鉾板をはずす(実験終了)
「蒲鉾板塊」と、これを押すための別の蒲鉾板を用意したところ
「蒲鉾板塊」は、全体が一塊で、動いて行く(斜め上から)

以上の簡単な実験でわかることは、「蒲鉾板塊」は、
力のかかる向きと、どこに、どのように力が作用するかによって、全体が一体として動く場合も、個別の板が、個別の板独自の運動をする場合もあり得る
ということです。
特に、鉛直方向に、滑り面となる割れ目があれば、「剛体」が水平方向の力・変位に対して「剛体」として振る舞うが、鉛直方向の力・変位には、あたかも、塑性体か、液体であるかのように、全く別の振る舞いをすることも、このような「構造異方性」、「運動異方性」があれば、充分あり得ることであると理解できます。