2−2−1 九州の火山列と火山帯(分布図)



2−2−1 − 1 九州の第四紀火山の分布

 北海道について行ったのと全く同様に、独立行政法人 産業総合技術研究所(産総研)のWEB上のデータベースのデータを利用して九州の火山の分布図を描いてみました(図2−2−1 − 1 から 図2−2−1 −3)。なお、沖縄地方を「九州」に含めるくくり方もありますが、海域のことも考慮した地学的な考察では、広大な沖縄地方は「九州」とは独立した地域として扱うのが妥当ですので、ここでは、「沖縄」は含めません。



図2−2−1 − 1 九州の第四紀火山の分布図(1)

                  (全体図)





図2−2−1 − 2 九州の第四紀火山の分布図(2)

                  (九州本土の北部から中部)





図2−2−1 − 3 九州の第四紀火山の分布図(3)

                  (九州本土の南部と薩南諸島)



 各火山の名称も記入した名称図も描いてみました(図2−2−1 − 4 から 図2−2−1 − 5)。



図2−2−1 − 4 九州の第四紀火山の名称図(1)

                   (本土 北部−中部)





図2−2−1 − 5 九州の第四紀火山の名称図(2)

                   (本土 南部、薩南諸島)




2−2−1 − 2 火山列解析

 「火山列線分」を九州の火山についても抽出してみました。その結果次の火山列図が得られました(図2−2−1 − 6 から 図2−2−1 − 8)。ごく近接した場所で、最大3方向の火山列方向が認められるという判断でこの図を描いています。




図2−2−1 − 6 九州の第四紀火山の火山列図(1)

                   (全体図)





図2−2−1 − 7 九州の第四紀火山の火山列図(2)

                   (九州本土の北部から中部)





図2−2−1 − 8 九州の第四紀火山の火山列図(3)

                   (九州本土の南部と薩南諸島)




2−2−1 − 3 火山帯・火山域区分

 新たに、火山列と、火山列にのらない独立火山の「火山点」とが、広い帯状に、やや低密度に集まっているところを「準火山帯」と呼ぶことにします。つまり、火山列や火山点が密集している「火山帯」と、全く散在している「火山域」のちょうど中間的な集まりを「準火山帯」とします。

 このような火山帯、準火山帯・火山域の区分方法で見て、(中国地方西端を含む)九州を区分すると、「壱岐・五島準火山帯」、「阿蘇火山帯」、「霧島火山帯」、「東シナ海東縁火山域」、「阿武・姫島火山帯」、「日本海南部非火山域」、「対馬海峡非火山域」、「北九州非火山域」、「東シナ海非火山域」、「太平洋側非火山域」に区分するのが妥当であると思われます(図2−2−1 − 9)。

 「阿蘇火山帯」と「阿武・姫島火山帯」は一続きのようにも見えますが、別の島弧境界の解釈で、「阿蘇火山帯」の地域は九州側島弧上で、「阿武・姫島火山帯」の地域は本州側島弧上と解釈しているので、これに合わせて、両者は別の火山帯という解釈にしてあります。




図2−2−1 − 9 九州の火山帯区分図




2−2−1 − 4 各地域ごとの火山列線分の位置と火山位置詳細データ

 前述のデータベースのデータを用いて、地域ごとに火山列線分位置を示した図と、各火山位置の表を次に示します。


2−2−1 − 4−1 壱岐・五島準火山帯
 火山列図(図2−2−1 − 10)と火山位置表(表2−2−1 − 1)を示します。



図2−2−1 − 10 壱岐・五島準火山帯の火山列・火山点図

(豊肥や多良岳から万年山より南東側の諸火山は、すべて次の「阿蘇火山帯」に属する火山です。)

表2−2−1 − 1 壱岐・五島準火山帯の火山位置表



2−2−1 − 4−2 阿蘇火山帯
 火山列図(図2−2−1 − 11)と火山位置表(表2−2−1 − 2)を示します。



図2−2−1 − 11 阿蘇火山帯の火山列図

表2−2−1 − 2 阿蘇火山帯の火山位表



2−2−1 4−3 霧島火山帯
 この火山帯は分布範囲が広いので火山列図は2葉にしました(図2−2−1 − 12 と 図2−2−1 − 13)。 これと火山位置表(表2−2−1 − 3)を示します。



図2−2−1 − 12 霧島火山帯北部の火山列図

                      (九州本土南部から口永良部島まで)




図2−2−1 − 13 霧島火山帯南部の火山列図

                      (口之島から悪石島まで)

表2−2−1 − 3 霧島火山帯(全体)の火山位置表



2−2−1 − 4−4.阿武・姫島火山帯
 この火山帯の主体は中国地方の山口県なので、山口県の火山も含めた火山帯全体のデータを示します。火山列図(図2−2−1 − 14)と火山位置表(表2−2−1 − 4)を示します。



図2−2−1 − 14 阿武・姫島火山帯の火山列図

(六連島は、「壱岐・五島準火山帯」に属する火山です。)

表2−2−1 − 4  阿武・姫島火山帯の火山位置表



2−2−1 − 4−5 東シナ海東縁火山域
 「火山列」はないので、「火山点分布図」(図2−2−1 − 15)と、火山位置表(表2−2−1 − 5)を示します。



図2−2−1 − 15 東シナ海東縁火山域の火山点図

(沖縄県の火山は、沖縄本島北端以北の火山のみ表示してあります。)

表2−2−1 − 5 東シナ海東縁火山域の火山位置データ表(沖縄県全体の火山も含む)






「2−2−1 九州の火山列と火山帯(分布図)」はここまでです。